MicrosoftがLaTeX構文での数式の入力をサポートした「Word for Mac」をInsiderユーザーに公開しています。詳細は以下から。
米Microsoftが先週に公開したMicrosoft Ignite 2018のセクション“What’s new and what’s coming in Microsoft Office for Mac(YouTube)”を見ていて知りましたが、MicrosoftはOffice 365をMac App Storeで販売する計画とともに、Insiderユーザー向けにLaTeX構文での数式の入力をサポートしたWord for Macを公開していたそうです。
Mac #OfficeInsiders, the latest #InsiderSlow release for Word brought with it LaTeX equation support! Vectors, fractions, nary, radicals, you can notate all of it! https://t.co/qiQYC8z9ZX pic.twitter.com/KLCl9R4b2q
— MS Office Insiders (@OfficeInsider) 2018年9月12日
LaTeX equation support
You asked for it! You can now create math equations using LaTeX syntax.What’s new for Office Insiders – Microsoft
LaTeX構文での数式入力
現在、Word for Macでの数式の入力はUnicodeMathがサポートされていますが、次期アップデートではWord for Windowsが2017年08月に対応したのと同じくLaTeX構文での数式の入力が可能になるようで、
Word の数式入力モードを UnicodeMath (英語) から LaTeX (英語) に切り替えられるようになりました。以前からご要望の多かったこの機能は、未完成な部分が残っていたため、今まで大々的に告知していませんでした。原型となる変換ルーチンが作られたのは 2007年秋のことです。当時は PowerPoint で物理のプレゼンテーションを準備する際、スライドに Wikipedia ページの数式をコピーするのに重宝していたものの、他のさまざまなプロジェクトが同時進行していたこともあり、この機能を製品としてリリースするためのテストが遅れてしまいました。ついに 8 月より、LaTeX の数式を Office 365 で使用できるようになります。
*2017年のOffice BlogsよりOffice での LaTeX の数式入力
- UnicodeMath構文
1/2π ∫_0^2π▒ⅆθ/(a+b sin θ)=1/√(a^2-b^2)[space]
\frac{1}{2\pi}\int_{0}^{2\pi}\frac{d\theta}{a+b\sin{\theta}}=\frac{1}{\sqrt{a^2-b^2}}
LaTeX構文でのWordの数式入力は利用できる組み込み形式がベクターや行列、積分などに限られていますが、Word for Mac v16.17.180904以降では以上のようなLaTeX形式で数式を入力できるようになっているそうなので、Insiderユーザーの方は試してみて下さい。
おまけ
Office 2019 for MacはmacOS 10.14 Mojaveのダークモードに対応していませんが、本日リリースされたOffice for MacのMAU(Microsoft AutoUpdate)はダークモードに対応したようです。
- What’s new for Office Insiders – Microsoft
コメント
LaTeX構文で直接にWordドキュメントを作れるのならいいかなぁ…
wordの数式挿入だと、上下の段落に近づけると式の大きさが変わったり、積分区間の位置が変わるからイラつく。